防犯カメラの設置には敷居が高いイメージがありますよね。もっと手軽に壁に穴をあけずどこにでも置ける防犯カメラが欲しい方に電池式の「トレイルカメラ」がおすすめです。
夜間のセキュリティーを強化したい方や制限のおおおい賃貸マンションにも手軽に設置できます。ここでは「トレイルカメラ」のメリットやデメリット、選び方などを紹介します。
「トレイルカメラ」の特徴とメリット・デメリット
トレイルカメラは「自動撮影カメラ」「センサーカメラ」「野生動物カメラ」などと呼ばれています。赤外線センサーを搭載していて、動物や人間から発される熱を感知して自動で撮影するカメラです。外気温と動物や人間の体温との差で撮影を開始しますが、真夏や真冬で外気温と体温に差があまりない時には感知しにくいことがあります。

熱を感知する距離はカメラの性能にもよりますが、被写体のサイズによっても違います。比較的大きなシカやイノシシなら20m程離れていても感知することができますが、タヌキやキツネなど小さなものはもっと距離が近くないと感知することができません。ネズミのように非常に小さな生き物に関してはさらに距離が短くなります。ペットを見守りたい方はペットの大きさにより設置する位置を考えてください。
光らない赤外線センサーのものだと気づかれにくく、夜間のセキュリティーを強化したい方におすすめです。乾電池式なので日が当たらないところや電源がない所にも簡単に設置することができます。
メリット
- 日が当たらないところや電源がない所にも設置することができる
- 「置くだけ」「ベルト固定」「壁に取り付け」など取り付け方法が自由自在です
- 壁に穴をあけずに設置することができるので制限の多いマンションにもおすすめです
- ペットを見守りたい方はペットにいたずらされない場所にこっそりおいて様子を伺うこともできます
- 獣害対策や野生動物の観察にも向いていて、赤外線センサー付きなので動物たちにストレスを与えず普段の生活を垣間見ることができます
デメリット
- 夏の暑い日に木の葉が温まり、風で葉っぱが揺れただけでも撮影を開始することがある
- 熱を感知して撮影が始まるので、ガラス越しでは熱を感知することができない
- どこにでも手軽におけるので盗難される可能性がある
- 人通りが多い所だと熱をたくさん感知して録画するので、電池の減りが早い
- 電池のランニングコストがかかり、交換の手間がある
トレイルカメラの種類
トレイルカメラには様々な機能があります。機種によって搭載している機能が違うので、あなたに必要な機能はどれか考えてみてください。
撮影距離
トレイルカメラの撮影距離は15~30m程度と言われています。そのため近い距離だと撮影した画像がぼやけていることがあります。どこを撮影した以下で設置場所を決めてください。
画角(F.O.V)
トレイルカメラの画角は55~60°だと言われています。画角とは実際に撮影した際に映る範囲のことです。広角タイプのモデルだともっと広い範囲を撮影することができ、被写体が映っていないということを防ぎます。
フラッシュ機能
トレイルカメラのフラッシュ機能は4種類あります。次に詳しく紹介します。
不可視赤外線フラッシュ(ノーグローライト)

不可視赤外線フラッシュは人間の目には見えない光です。夜間の明かりがない場所でも撮影することができます。夜間の映像は白黒です。人間の目には見えない光なので不審者等に気づかれずに撮影することができます。
可視赤外線フラッシュ(ローグローライト)

赤くぼんやり光る光で撮影します。夜間の明かりがない所でも撮影することができます。不可視赤外線フラッシュ(ノーグローライト)よりは明るく照射されるので少し明るめの映像が撮影できます。夜間の映像は白黒です。
白色LEDフラッシュ
センサーで動物や人間を感知すると赤外線ではなく白色のLEDライトを照射します。ストロボフラッシュとは違い長時間点灯することができ、夜間でもカラー画像や映像を撮影できます。目に見えるまぶしい光なので、カメラの位置と撮影していることが分かります。もし気づかれずに撮影したい場合には「不可視赤外線フラッシュ(ノーグローライト)」をおすすめします。
ストロボフラッシュ
デジタルカメラや一眼レフなどの一般的なカメラに付いているストロボフラッシュと同じです。一瞬で強い光を出して撮影します。シャッタースピードが速く被写体のブレがあまりありません。夜間でもカラー静止画を撮影することができますが、動画を撮影することができません。不審者への威嚇には合っていますが、撮影範囲を気を付けないとご近所トラブルになることがあります。また人通りの多い所には向いていません。
トリガースピード

トリガースピードとは、赤外線センサーが動物や人物を感知してからシャッターを切るまっでの時間のことを言います。トリガースピードが遅いものだと感知してから撮影を開始するまでに時間がかかり、被写体が映っていないなんてこともあります。検知から0.2秒で撮影を開始してくれる高性能なものもあるので、いたずらや犯行の証拠をしっかりつかみたい場合にはトリガースピードが速いものをおすすめします。
リカバリータイム
リカバリータイムとは、撮影終了後から次の撮影準備ができるまでのカメラの回復時間のことです。リカバリータイムが短いほど連続的な撮影が可能で、同じ時間内にリカバリータイムが長いものより多くの撮影ができます。犯行の証拠を撮影したい場合にはリカバリータイムが短いものか動画を撮影できるものをおすすめします。
トレイルカメラの選び方
色々な種類があるトレイルカメラの選び方に迷ってしまったら次の5つのチェックポイントを参考にしてください。
1、バッテリーボックス
トレイルカメラは屋外に置いておくことが多いので、防水性を上げるためにバッテリーボックスが内蔵されているものを選ぶと良いでしょう。
2、タイムプラス
タイムプラスとは赤外線センサーが感知した時ではなく、設定した時間の間隔で撮影する機能です。「河川の増加」「積雪の記録」「植物の観察」などその土地に起こったことを記録するのに向いています。タイムプラスを撮影している時はセンサーで感知して撮影することができません。
3、指定録画機能

設定した時間にカメラを稼働させることができる機能です。夜間のセキュリティーを強化したい時や子どもの帰宅時を見守りたい時などに便利です。センサーの感度や撮影範囲を調節できるので電池の消耗を抑えることができます。
4、防水・防塵機能

トレイルカメラは屋外で使用されることが多いので防水・防塵機能が付いていると安心です。防水防塵の表記はIP〇▼となっています。〇の部分は「人体及び固形物に対する保護等級」(0~6)です。▼の部分は水の「浸水に対するほど等級」(0~8)です。数字が高いほうが保護が高いです。防犯カメラは「IP66」程度のものが多いです。台風など直接雨がかかるような場所でも浸水の恐れがない防水性があるものをおすすめします。
5、画質(画素数)
撮影された映像は画素数が大きいほどより鮮明な静止画や動画が撮れます。細かい部分までしっかり映っていることで証拠となる映像に違いが出てきます。防犯カメラでは記録した画像が鮮明に映っているがどうかがとても重要です。この数字が高いほどきれいな映像が撮影できますが、その分録画できる容量も大きくなるので目的に合わせて画素数をチェックしてみてください。
トレイルカメラおすすめ5選
トレイルカメラの手軽さと優秀な機能をどちらも満たしたおすすめを紹介します。
ABASK トレイルカメラ 02B-997C-729JP

不可視赤外線ライト(ノーグローライト)なので気づかれずに撮影できます。最大20mの距離と90°の広範囲を撮影することができ、トリガースピードも速いです。動きを感知してから0.25秒内自動録画を開始します。
ABASK トレイルカメラ 02B-035C-742JP

超高画質2000万画素のトレイルカメラです。防水防塵の等級もIP67と優れています。トリガースピードも動きを感知してから0.2秒内自動録画を開始ととても速いです。
APEMAN H45トレイルカメラ H45

感知範囲は60°で撮影範囲は73°です。トリガースピードは0.5秒ですが、連写機能があり1回で3枚の写真を撮ることができます。
Campark トレイルカメラ T80

自然に溶け込みやすいカラーです。20Mトリガー距離&120°検知範囲で広範囲をカバーできます。高感度な人体・動体センサー(PIRセンサー)を3つ搭載しており素早い動きでもとらえることができます。
RONHAN トレイルカメラ RONHANdaliexiangji

2000万画素の4KフルHDです。夜間のセキュリティー強化に最適な赤外線LEDライト搭載で光源のない場所でもより高精細な映像を記録できます。トリガースピードが0.3秒と早く、10枚の連写機能も付いています。
まとめ
トレイルカメラは夜間のセキュリティーを強化したい方、手軽にどこにでも設置できるというメリットがあります。ペットの見守りや獣害対策等にも役に立ちます。夜間に強いので駐車場やゴミ置き場にも活用してください。どのような目的で取り入れたいかで機能を選んでください。快適な生活のために手軽に導入できるトレイルカメラを選んでみてください。